あ ぼーん

今日、どしゃぶりの雨の中ペット火葬場に行ってきた。


病院に担ぎ込んだ時の脱力した暖かい体も
心停止直後のまだ暖かい体も
家に帰ってきたときのぐにゃぐにゃな体も
お棺(というか白いダンボール)に入って火葬エリアに入っていくときの
冷たくて硬く体も
全部触った。
1時間ちょっとして骨になって帰ってきた、その骨も。
悪いところは燃えにくいという。
胸部(心臓付近?)腹部(腎臓付近?)は黒くなっていた。
ペットの骨は、わざと人のように焼きすぎないのだという。
人は骨壷につっこむために、人前でカチ割るわけには行かないので
簡単に崩れるよう、良く焼くのだという。
頭蓋骨と、ノド仏と、指の骨と、尻尾の骨。
それを取り分けてそれ以外の骨をまず骨壷に入れた。
そして箸でぐいぐいと骨を潰してスペースを作る。
そこに最初に分けておいた骨を潰さずに入れる。
昨日、私が担いだ13.5kgの体は 白くて小さい 骨壷に 納まってしまった。
私に残ったのは犬を担いだ時の、後遺症の筋肉痛。
火葬場の人は
「私の中で生きてほしいと、食べる人もいます」
といった。
でもそんな
「明日出ちゃう愛なんて嫌よね」
って言った。親も係の人もバカ受けしてた。
樹里を骨壷に入れるとき、尻尾の先の骨を全部指でつまんで入れた。
最後に、ちょっと指をなめた。何の味はしなかった。
夜、何度も覗きに行った。
玄関で寝ている体は、今にも足音で耳が動きそうで
こっちを振り向きそうで
それを期待してしまう。
私の妹は居なくなってしまった。
玄関の納戸の中に向かって吠えている姿を、動画で残すという計画は
できずじまいだった。
毎日のようにしていたのに。
夢の中で走っていたのか、よく足をばたつかせて吠えていた。
今は、祖母の所に向かって走っているのか。
それとも3ヶ月の時分かれた兄弟のところに向かっているのか。
それとも、誰かセーラー服の人を私だと勘違いして追いかけているかもしれない。
おやすみ。
さよならだね。
そう、思いたくないんだけど。
庭を見ると、あなたがテテテっと走ってきそうな気がする。
庭に出ると、あなたが振り向いてくれそうな気がする。
散歩だよって呼べば、走ってきて足に噛み付いてきそうな気がする。
つい、一昨日までそうだったんだよ。
急すぎるよ。
また足に噛み付いてよ。
散歩に行こうって喜んで走ってよ。
心の準備ができてなかったんだよ。
ねぇ。
15年と6ヶ月の生涯。
1996年の4月6日前後生まれ。
あなたのクジを引いて当てたとき、私には新世界が待っていた。
あなたともに歩んだ15年と6ヶ月、私は幸せだった。
父と母も、帰宅して泣いていた。
あまり苦しまなくてよかったけど、
犬は最愛の父に会いたいと思っていたと思う。
ねぇ樹里。
振り返るとあなたがそんな小さな骨壷に入っていることが
私にはとてもとてもつらいことなの。
「大丈夫だよ、ちゃんと迎えに来るからね!」
最後の言葉、酷すぎるよね。
緩衝ケアにするなら、一緒に居られたかもしれないにね。
一人にして、ごめんね。
麻酔をかけて、心臓が止まったのかもしれない。
医療ミスというより、心臓が麻酔に耐え切れなかったのかも。

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